行きつ戻りつ

走ったり、投げたり、時に釣ったり、何か作ったり、生きてりゃ行き当るとりとめなき事を

餅つき大会

餅が好きだ。生まれてこの方、餅米系の食べ物を愛している。初めて羽二重餅を食べたときの感動は忘れられない。この世の食べ物とは思われなかった。天国って、きっと本当にあるんだなと思った。

子供の頃、サトウの切り餅なんて素敵なものはまだ無かったから、餅はおよそ正月だけのご馳走で、毎年限界を超えて餅を食うのが正月のお約束だった。だから小学3年くらいまで、冬休みの生活目標は「おなかをこわさない」だった。

2月の第二日曜日は、毎年町内会恒例の餅つき大会がある。前日からふやかした120キロの餅米をかまどでガンガン蒸して、2つの臼でつきまくる。

さすがにもう餅に飢えてはいないけれど、相変わらず餅好きの俺にとっては、つきたての餅が好きなだけ食える幸せな1日なのだ。

子供の頃の俺に教えてあげたい。大人になったら、毎年バレンタインデーの頃には、自分で餅ついて好きなだけ食えるんだよ、チョコ山ほど食えたってしょうがないよなぁ、と。

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それにしても薪を燃やすのは、なんでこんなに楽しいんだろうかなぁ

今年の餅つきには、行きつけの整骨院の若い先生が助っ人に来てくれた。決してムキムキではないのに、結局10臼以上ついたらしい。若いってこういうことなんだろうな。

俺なんかひと臼つき終えると腕はパンパンになり、息はあがり、回復までかなりの時間がかかる。4臼ついて去年からまた微妙に落ちている己の体力を確認して、来年までに握力と背筋力をバキバキに鍛え直してやる!と誓った。まぁそう誓うのも毎年恒例だ。

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つき手も大変だが、実はこね手が餅つきの最重要キーマンなのだ

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甘辛い味噌の焼ける香ばしい匂いが小学生に大人気の五平餅

数日後にはバレンタインデーがあるわけなんだが、チョコよりも餅菓子がいいなぁ、といま思った。餅菓子業界の奮起を期待したい。