行きつ戻りつ

走ったり、投げたり、時に釣ったり、何か作ったり、生きてりゃ行き当るとりとめなき事を

初フルマラソンを走ってわかったこと〜佐倉朝日健康マラソン大会〜

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来ましたよ、駆けっこの町に

昨夜は、こりゃ棄権もあるかもしれない、と思ったくらいだった尻から背中にかけての痛みも、京成佐倉駅から岩間運動公園までの2キロほどの道のりを歩くうちにほとんど気にならなくなり、ロキソニンを投入したら、スタートの頃にはなんともなくなっていた。

ハーフまではいい調子だった。気温が高いのが不安要素のひとつだったが、給水所では必ず給水したので渇きを感じることもなく、湿度が低かったせいか、爽やかな陽気で、見渡す限りの田んぼを眺め渡して、いや~気分いいなぁ今日は、なんて余裕をかましていたのだ。

21.0975キロのLAPは、10月の初ハーフより5分以上早かった。呼吸も乱れず、後半に向けてアドバンテージを確保できたなぁ、などと思っていたら、少し前に見えていた3時間30分のペースメーカーの黄色い風船が、だんだん遠ざかっている。あれ?気を抜いたかな?と思ってついて行こうとしたのだが、どうもおかしい。急に足が出なくなっていた。

ガーミンで確認するまでもなく、ペースが落ちているのがわかった。そこまではキロ4分50秒ペースで来たのが5分を超え、ガタガタと落ちて行く。思えば15キロ付近の急坂をややオーバーペースで駆け上がった後で、左の太モモに軽く違和感があった。そのダメージが引き金になったのか、モモ裏に張りが出始めた。

おれのこれまでの最長走行距離は23キロなので、その先は未知の世界なのだ。

それを超えるとこうなっちゃうんだったのかおれの足は〜。もう少し踏ん張れんのか、でも止まるのだけは避けたい!とペースダウンして走り続けたものの、25キロの表示のところでモモ裏が突然つりそうになった。たまらず立ち止まり路肩でストレッチした後、再び走り始めた。あ、これでまた行けるかもと思ったものの、張りはすぐに戻って来た。そこでもう足は終わっていた。

せめてこれから先は止まらずに行こう、と思ったのも束の間、少しでもペースを上げようとすると、左右の足のあちこちの筋肉が、『無理ですわ親分!わしらもう限界でっせ!』と悲鳴を上げる。呼吸は楽だ。エネルギーも切れていない。しかしどうにも足を動かせない。

しまいには、そのゆっくりペースも維持できなくなり始め、たびたび止まってはストレッチしないと、前に進めなくなってしまった。

走る前は、35キロの壁が怖いよなぁ、などとうそぶいていたのが、走ってわかった。おれのレベルでは、壁は25キロにあったのだ。結局ゴールまで計9回(大幅訂正。ガーミンを再確認したら14回だった)止まった。どう足掻いても(うわ、あがくってこう書くんだ、まさにその通り(^^;;))最早ペースは上がらないのでバンバン抜かれる。最後は、辛うじて走っているように見えなくもない、という有様でゴールゲートをくぐった。

ガーミンで測った記録は、4時間12分24秒。実は、ひょっとしたら初フルでサブ3.5行けるかも〜、などと思い上がりも甚だしい想像までしていたのに、サブ4ですらない。

しかも、ペースを上げようとすると、方々の筋肉が痙攣警報を発するのでどうにもならず、その結果体力は温存され、余力が残ってしまった。だからフルマラソンの地獄なんてものは、たぶん体験していない。

自分より先にゴールした人の中には、男女を問わずスポーツが得意そうには全く見えない人や、自分より遥かにご高齢の人も相当いたように思う。みんなすごいぜ!偉いぜ!カッコイイぜ!

どうやらフルマラソンを相当舐めていたらしい。来シーズンに向け、出直すことにする。