行きつ戻りつ

走ったり、投げたり、時に釣ったり、何か作ったり、生きてりゃ行き当るとりとめなき事を

練習日記190802~SIT初挑戦

バッドウォーター135で優勝し、これでもう間違いなく世界最強のウルトラマラソンランナーになってしまった石川佳彦さんは、レース前のトレーニングで1ヵ月半の間に50キロ走を2本!、100キロ走を5本!!!!走ったそうだ。

それにしても、最高気温50度の砂漠を200キロ走り続けるレースを開催できるアメリカってのはやっぱりクレイジーというか、本来の意味における自己責任という考え方が徹底しているというか。

日本にもTJARというすんごいレースがあるが、バッドウォータは気温50度というのがなにしろとんでもない。日本には50度になるところなどどこにもないけれど、例えば真夏の熊谷で24時間走を企画したらどうだろうか。当局からの横槍が入って実現できないんじゃないだろうか。

さて、50度どころか30度になるかならないかでも、走りたくなくて仕方がないふつうの55歳のおれだ。しかしだからといって涼しくなるまで夏休み!と宣言できるほど潔くもヘタレでもない。それでもこの季節に長い距離を走るのは、いや決してやらないという訳じゃないんだが、できればなるべく短い時間で効果が上がるトレーニングにシフトさせてほしい。

ということで調べてみたら、これがあった。

SITというやつだ。スプリント インターバル トレーニングというんだそうだ。

30秒全力ダッシュ+4分インターバルを4〜8セットというのがスタンダードのようだ。トライしている人たちのブログをいくつか読んだ。これがえらくキツいらしい。とはいえどんなに苦しいと言っても30秒で終わる。これだな。よし、今夜はこれだ。

 

と、仕事の合間にというより仕事中にここまで書いて、早速やってみた。

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んん〜、何だか不思議な結果が・・・

実は体感的にはファーストラップが一番速かったのだ。全力ってのは全力ってことだよな、と思いながらも、様子を見ながらじわじわスタートして、次第にスピードが上がった。きっと3分切っちゃったなぁ、などと思っていた。とんでもない。結果はこの通りだ。

この勢いで行ったら6本持たないぞ、と思って2本目以降はペースを抑えたつもりだった。1本目のスピードを10とすると、8.5〜9くらいの感覚だ。ところが最も遅いのが何と1本目なのだ。それ以降も、体感とタイムがどうにも噛み合わない。

当たり前だが、1本走る毎に苦しさは倍々で上って行く。後半の苦しさは尋常じゃない。これ以上はもうダメだああああ!、とまさに全力をふり絞り切ったところで30秒に達する。これが絶妙の設定なのだ。4本目はふり絞ろうにもどうにもならず後半明らかに失速し、5本目は中盤で既に足が思い通りに動かなくなる。

6本目はもはやスタートからまともに足が上がらない。おれよごめん、もうガス欠ダメじゃこりゃ死ぬ、という感じで終了。転ばなくてよかった。

4分のレストの後、超スロージョグで帰ろうと思って走り始めたら、両ふくらはぎがつりそうになった。仕方がないので1キロ歩いて帰った。

ただし、残った疲労は10キロのビルドアップより遥かに軽い。ピーク時の苦しさは比べものにならないが、それでも1キロ×5のインターバルをするよりはずっと気が軽い。もうしばらくはこればっかりにしようかなあ、と思うくらいだ。

目標は少し高めに、9月中には全ラップ3分切り達成、というところでどうだろう。

大迫選手や設楽選手は、まさにそのペースでフルを走りきるのだ。もうよくわからん。そんなことがどうしてできるんだ。

なので、せめてSITの30秒だけでもそのスピードで走れるところまで行こうじゃないか。

何だか、サブ3.5も夢じゃないような気がしてきた。