行きつ戻りつ

走ったり、投げたり、時に釣ったり、何か作ったり、生きてりゃ行き当るとりとめなき事を

屈せず、持ちこたえろ

今夜の小池知事の記者会見での専門家の話で、新型コロナの厄介さ恐ろしさがよくわかった。感染しても重症化せず活動できてしまう人が多いため、感染が爆発的に広がる恐れのあること。さらに、重症化する人の割合は少ない(とはいっても20%が少ないと言えるのか)ものの、重症から重篤に至るスピードが手がつけられないほど早い場合があること。

つまり自分が感染してしまい、幸い症状が軽く済んで回復したとしても、自分が誰かに感染させてしまった場合、その人の命に関わりかねないということだ。

そんなリスクを負ってまでやらなければならない仕事などしていないつもりだ。何日か出勤しないくらいなんとかなる。しかしそうは言っても家でできる仕事は限られており、それが長く続いてしまえば、事はそれなりに深刻化してゆくだろう。

おれは明日も仕事に行っていいんだろうか?この期に及んで”そもそも東京都民の何パーセントが感染しているっていうんだ”、などとうそぶいて行動を変えないのは、愚かで無責任な行為だ。しかし、敵はどこにいるのだ。目の前にいたとしても察知しようもない。なのでぼんやりと不安なまま息を詰め、通勤電車の何十分かをやり過ごす日々が続くはずだ。

9年前、想像を超えた事態は確かに起こりうると思い知った。これから先、制御できない事態に陥ってしまわないことを祈りつつ、できる限りの対策を講じながら、屈することなく持ちこたえるのだ、と念ずるのみである。