行きつ戻りつ

走ったり、投げたり、時に釣ったり、何か作ったり、生きてりゃ行き当るとりとめなき事を

帰宅ラン、というやつを②

と、いう訳でやってみた。

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こんなベタな写メも、初ならでは、ということで

カイシャは皇居の近くだったりするので、夜になるとランナーが多い。

周回する人々を横目にビジネス街を行く。リュックを背負って走るのは初めてだが、案外邪魔にならないものだ。10キロまでは全く疲れを感じずに調子よく走った。

大きな川をいくつも渡る。車道は緩やかなスロープで橋に続いているのに、人のための道は、橋の直前で急な階段を登るようになっているところが多い。なんだこの歩行者無視の作りは!

15キロを過ぎ、だんだんくたびれてくる。この辺りに家があれば楽勝なのになぁ、と思いつつ、地元に戻ってきた安心感もあって、ペースを落とさず走る。

20キロを過ぎたあたりで、左ふくらはぎにちょっとヤバい感じが出始めた。さらに、もうここまで来れば大丈夫、というくらい家の近くまで来て、遂に見当識を失いかけた。

やたらとくねった暗い道が続く見知らぬ住宅街に迷い込む。子供の頃、同じ悪夢を繰り返し見た。自分の住む団地がすぐそこに見えているのに、どうしてもそこに通じる道を見つけられずに途方に暮れている。夢の中で、諦めて電柱の下で眠ろうとしたこともある。しかし、そんなことが現実にあってたまるか。おれの家は、確かにこの方向にある筈だ。

細道を抜けると、あっけないくらいに勝手知った街並みが目の前に広がった。

眺める方向が違うと、こうも見慣れぬ景色に見えるものなのか。

グーグルマップで測ったら23キロぐらいの筈だったのが、その通りにはいかず、結局24.92キロを2時間17分で走り終えた。

ちょうど佐倉で足が終わった距離だ。こんなにゆっくりのペースで、さんざん信号待ちもしたのに、はやくも両足のあちこちが警告を発し始めていたとは。まだまだなんだな。

まぁ、じっくり鍛えるさ。

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八重桜とハナミズキが迎えてくれたよ