今期初レース②
のんびり準備してからトイレ(小)に並んだら、ギリギリになりそうな気配。まぁ間に合うよなと思っていたら、思いのほか列が進むのに時間がかかり、済ませたところで号砲が鳴った。(自分の10キロのスタートはまだ先だから、と順番をゆずってくれたおれの前に並んでいたおじさん、どうもありがとう!)
それでもまだ男性の(小)はそこそこ回転がいい。ところが個室は長蛇の列である。そこには女性と男性(大)が一緒に並んでいる。女性に混じってあからさまに「私(大)です」と並んでいる男性のいたたまれなさと、そんな男性と共に並ばなければならない女性の皆さんが感じているであろうもどかしさとやりきれなさを慮るに、これは何かもっとスマートなやり方を採用して、解決しなきゃならん課題なのではないか!と思うのだ。男女問わずスタートに遅れちゃう人もいるだろうし。
それとも第47回目にしてこの方法が取られているということは、これがベストなのか?それとも女性ランナーが増えたのに、依然改善されていないだけなのか?どうにも気にかかる。
そんなわけで、速い順にAからEまであるグリッド(おれはB)はもはや関係なく、ど・最後尾からまったりスタートすることになって、こういうのんびりしたレース開始もありだろ、これはこれでいいなあ、と走り始めた。9月30日に書いたブログじゃ、30分台で走り切ってやるのだ!ときっぱり宣言しているんだが、思いつめたら苦しいばかりなのでこれでいいのだ。
その結果、公式記録で確認するとネットとグロスのタイムは3分ほども違っている。順位はもちろんグロスの方で決まるのだけど、一市民ランナーとしては、それは別にどうでもいい事なんだな。重要なのは自分のネットタイムなのだ。
で、ガーミンの記録がこれ。
去年の初レースの記録を8分ほど上回った。各ラップを4秒詰められれば30分台で行けたんだな、と思うと少し悔しいけれど、去年の自分を確かに超えられた手応えがあった。
さて、忘れないようにレース展開を書いておきたい。
何しろ最後尾だったので、周りの人たちのペースが自分と全然違う。ピーカンだけど風は爽やかだし湿度は低いし、この程度の気温なら影響はなさそうだなぁ、何しろ今年は猛暑の中、6〜8月と毎月200キロ以上走ったしな!と前の人にぶつからないように端っこを走りながらそろそろと抜いて行く。
あんまりペースを上げているつもりはないのに、何だかやけに速くなったような気分で、これはこれでなかなか気持ちがいい。
ただ、モチ4個と大福とヨーグルトとエナジージェルはちょっと多すぎたようで、折り返し地点くらいまで胃が重かった。給水所ごとに立ち止まって(走りながらだと、口に水を含んで少しずつ飲み下そうとしても、どうしてもむせてしまうのでもういっそ止まることにした)水を飲んだからかもしれない。ハーフならそんなにチャージしなくてもいいのだ。
そんな感じで去年よりはるかに余裕をもって折り返し、さーてネガティブスプリットだぜ、とじわじわペースを上げた。
ところが前半からなんとなく重かった左ふくらはぎに、16キロくらいから違和感がで始めた。18キロでは右にも来た。
でも師匠おすすめのコムレケアを昨夜とスタート30分前に飲んだんだから、こむら返りまで行かずに抑えられるはず!鎮まってくれ!と念じながら走る。何しろ呼吸も苦しくないしまだ足も残っている感じだ。何も起こらなければゴールまでこのペースで余裕で行ける!頼むからもってちょうだい!
しかしラスト1キロまで来たら、遂にプルプルっと来てしまった。
ペースを維持しようと試みると、佐倉の時と同じだ。両ふくらはぎにウーパールーパーみたいにぷよっと柔らかくしかもやけに弾力のある生き物が入り込んで暴れているようだ。おれの直後を走っている人には、その都度ぷりりりりっっっっ!とおれのふくらはぎが不自然に引き攣れるのが見て取れるんじゃないだろうか。
最後尾スタートだから当たり前なんだが、ここまでたぶん3人くらいにしか抜かれなかったと思う。だけどもうそういうペースではとても走れない。ゴールゲートが見えているのに、スパートはおろかふくらはぎにできるだけ負担がかからないアヒルのようなベタ足というかすり足というか、そんな走り方でずるずると進む。さっき抜いたであろう人たちに抜き返されまくりながらなんとか走り切った。
ガーミンでラップを確認したら、19〜20キロは4分40秒で走っている。やばい!と思いつつスピードは落ちていなかった。(20〜21キロは5分30秒だった。)あと1キロじゃん、そこまで来たんならもってくれよおれの足〜。やっぱり練習でもっと20キロ走をやらにゃならんのかもなぁ。
ただ、それでも調子こいて25キロで全てが終わった佐倉マラソンのハーフ通過タイムより2分以上早かったし、これが今の自分の力なんだな、まぁよくやったよな、と納得できたレースだった。
次にエントリーしているのは、年明け1月13日のハイテクハーフマラソン。
第20回の記念大会でフルもあるというので、ハーフではなくフルにエントリーしている。
それにしても大会に参加して毎度感心するのは、自分より間違いなく年上に見える人の多さと、その人たちが皆元気に走っていることだ。わしもまだまだやれる限りはやらにゃならん、何にしてもな、などと少しばかり殊勝な気持ちになって、こうべを垂れたりするのだ。
あと3ヶ月近くある。それまでに、去年の佐倉のような目に合わないだけのカラダになっておかなきゃな。