行きつ戻りつ

走ったり、投げたり、時に釣ったり、何か作ったり、生きてりゃ行き当るとりとめなき事を

干し柿作り 〜その3〜

さて〜、昨日吊した皆さんは無事かな〜、と帰宅してベランダを覗いてみると、無傷でおとなしくぶら下がってらっしゃる。カラスの襲撃はなかったようだ。

心なしかサイズも縮み、やや飴色がかってきたようにも見える。

 

実は第一弾の渋柿を買った翌日、辛抱たまらずもうふた袋買いに行っていたりする。

なので今日も再び、昨日と同じ作業をするのだ。

慣れた分、吊し終わるまでにかかる時間は格段に短くなったが、雑なのは変わらない。

これで、ベランダには大小取り混ぜ36個の柿が並んだ。こうしている間にも、すこぉ〜しずつしかし着実に、乾燥と濃縮と熟成は進んでいるのだよ。

自分の食すものを自分で育て収穫し加工する喜びとはこういうことだよなぁと、育ても収穫もしていないが、しみじみ思う。農家の皆さんの苦労などほとんど知らぬおれがこんなことを呑気に書くのは、噴飯ものかもしれない。でもそう思う。

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やばい。この倍ぐらいぶら下げたい!


続きをなんて書こう、と思いながらこの画像を眺めていたら、まるで夜風に揺れているように見えた。ああ柿が......柿がおれを呼んでいる。いざなっている。 

カッチカチに乾燥させて、ビスコッティとか作ったら美味いだろうな。駅までの道すがら、収穫する気配もない柿の木があるあの家に、“こんちは〜”と訪ねてみるかな、気味悪がられなきゃいいがな、などと思いは妄想レベルにまで広がるのだ。