ポニョのウォーターベッド
日曜の成田POPランまであと5日なのに、なかなかヒザの痛みが完全に消えない。しまいに、もはや宿痾と言っていい腰まで不調を訴え始めたので、ほぼ1年ぶりに10数年来お世話になっている地元の整骨院に行くことにした。
腰が痛いのも右側で、どうやら姿勢の悪さに加え、特に右足には筋肉疲労の蓄積もあり、骨盤の歪みも影響しているらしい。
いつもの通りマッサージしてもらうと、確かに右足の筋肉の方が凝り固まっていることがわかる。ストレッチと無理のない筋トレという至極当たり前だが、妥当なアドバイスをもらう。
もちろんマッサージやら何やら一通りしてもらった後は、圧倒的に調子がいい。この歳になると、メンテナンスが本当に大切なのがよくわかる。
今日はこれで終わりかな、と思っていたら、最後にウォーターベットをやりましょう、と言う。初めて聞く名前だ。新しいやつなの？早速寝てみる。
ぶ厚いビニール生地でできたベッドに横になると、カラダの下で大量の水がタプタプと揺れているのがわかる。
人によっては気持ち悪くなることもあるんですよ、などと言うので、おれはたぶん大丈夫だよ、と笑って答えて、スタートした。
すばらしい。なんだこの浮遊感は。生まれて初めての感覚。
機械が作動している間じゅう、ああ、これはあのシーンだ、と思っていた。
大きくうねる波に包まれて揺られていると、海の底から湧き上がって来る小魚の群れにも似た細かい泡を伴う波が身体中を刺激しながら移動する。
気持ち悪くなるどころか、あぁおれ寝ちゃうかも～～～、しばらくこのまんまいさせて～～～、と夢心地の数分間だった。
会計しながら、「ウォーターベットすんばらしいね、ポニョが波の上を走るシーンそのものだよね」と感想を伝えたら、そんなこと言ったのtomozouさんが初めてですよ、と笑われて驚いた。
そうなの？これに寝たら、みんなポニョ思い出すんじゃないの？これがポニョじゃなきゃいったいなんなの？
2週に1回は行こうと思っていたのだが、あんなええもんがあるなら、週1にしようか、と思っている。
